朝、サンダルをつっかけて庭に出たら、昨日ならしたばかりの場所に、また土の山ができていた
手にはまだ、コンビニで買ってきたオレンジ味のガムの袋が握られたまま
ゴム手袋をはめて、素手で触らないように気をつけて、穴の奥まで押し込んだのに
「モグラ ガム 効かない なぜ」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、もうすでに一度、行動を起こした人です
何もしていない人ではありません
だからこそ、うまくいかなかったときに「自分のやり方が悪かったんじゃないか」と、真っ先に自分を疑ってしまうんですよね
先に結論からお伝えします
ガムが効かなかったのは、入れ方でも、味でも、タイミングでもありません
理由は3つあって、そのすべてが「モグラという生き物の側」にあります

ガムを穴に入れとけば、勝手に死ぬんですよね?ネットにもそう書いてあったし、近所のおじさんも言ってましたよ!



その話、農具屋さんの店頭でも語られています。試して当然なんですよ。ただ、効かない理由がモグラの側に3つありまして、そこはガムの入れ方では変えられないんです。
- ガムが効かない3つの理由を、モグラの体の作りと生活から理解できる
- 「ガムで死んだ」という話がなくならない、たったひとつのカラクリがわかる
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目指したいのは、朝に庭へ出ても土の山がない状態です
芝生も、畝も、育てている苗も、昨日のまま無事でいてくれる状態
そこへたどり着くための順番を、ここから一緒に整理していきましょう
モグラにガムが効かない理由は3つ|結論は「食べ物として扱われていない」から


結論を先に置きます
- 理由①:モグラの主食はミミズ。ガムはそもそも「食べ物」として認識されていない
- 理由②:モグラの口はとても細く、ガムを噛み切れる作りになっていない
- 理由③:目に見える浅い穴は「使い捨ての道」。そこに置いても二度と通らないことが多い
この3つに共通しているのは、どれも「入れ方」や「味」では変えられないということです
手袋をしても、ミカン味に変えても、穴を10か所に増やしても、この3つは動きません
つまり、あなたの手順が雑だったわけではないんです
ひとつずつ、根拠と一緒に見ていきましょう
理由①:モグラの主食はミミズ。ガムは「食べ物の棚」に入っていない


モグラは、見た目のかわいらしさとは裏腹に、完全な肉食です
食べているのはミミズ、コガネムシの幼虫、ケラ、ムカデといった、土の中でうごめく生き物ばかり
野菜も食べませんし、果物も食べません
アメリカのワシントン州立大学の普及部門は、モグラの鼻先は細長く、ミミズを主食にして、ときどき幼虫類を食べる生活にぴったり合った作りになっている、と説明しています
パデュー大学の植物・病害虫診断ラボも、はっきりこう書いています
「モグラはおもにミミズを食べます」(原文:Moles mostly feed on earthworms.)
引用元:Purdue University「How do I get rid of moles in my lawn?」より
ここで、こう思った方がいるはずです
「でもモグラは鼻がいいから、ガムの甘い匂いにつられて食べるんじゃないの?」
鼻がいい、という前半は完全に正しいんです
ただ、モグラが匂いで探しているのは「動く生き物」であって「糖分」ではないんですね
私たちがコンビニで甘い匂いに引き寄せられるのとは、そもそも探しているものが違います
モグラがどれだけ食べ続けなければいけない生き物なのか、数字で見てみましょう


引用元:Internet Center for Wildlife Damage Management「Mole Biology」より
1日に、自分の体重の70〜100パーセントにあたる量を食べる
体重60キロの人間に置き換えたら、毎日40キロから60キロ分の食事をしている計算です
国内の解説では「1日に体重の半分ほど」「12時間以上何も食べないと餓死してしまう」と紹介されることもあり、数字には資料によって幅があります
ただ、どの資料も言っていることは同じです
モグラは、休まず食べ続けないと生きていけない
そんな相手が、栄養にならない砂糖と樹脂のかたまりに、貴重な時間を使う理由がないんですよね
理由②:モグラの口は、ガムを噛み切れる作りになっていない


「ガムを食べると腸に詰まって死ぬ」
この話が成立するには、まずモグラがガムを口に入れて、噛みちぎって、飲み込む必要があります
ところが、その最初の一歩でつまずいているという指摘があるんです
「口の作りがこれほど細いのだから、モグラはおそらくガムを噛み切ることさえできない」(原文:With such narrow mouth parts, the mole probably isn’t capable of biting into a piece of gum)
引用元:Washington State University Extension「Moles」より
モグラの顔を近くで見たことがある方なら、イメージしやすいと思います
あの鼻先は、細長い円すいのような形をしていて、土の中でミミズを探し当てることに全振りした構造をしています
板ガムやフーセンガムのような、弾力のあるかたまりに歯を立てて引きちぎる用途には向いていないんですね
「かじった跡があった」という話はどう考えればいい?
ガムに歯型らしき跡が残っていた、という投稿は実際にあります。ただし、跡があることと、飲み込んで致命傷になったことは、まったく別の話です。土の中にはモグラ以外にもネズミ・ヒミズ・ナメクジ・アリなど多くの生き物がいて、甘い匂いに寄ってくるものは少なくありません。跡がついた=モグラがかじった=死んだ、と3段階も飛躍させてしまうと、実際に起きたことから遠ざかってしまいます。
理由③:目に見える浅い穴は「使い捨ての道」だった


ここが、3つの中でいちばん見落とされている理由かもしれません
モグラのトンネルは、実は2種類に分かれています
ひとつは、エサを探すために掘る浅い道
もうひとつは、巣とエサ場を毎日行き来する本道(=本坑とも呼ばれる、繰り返し使う通り道)です
カリフォルニア大学の統合的病害虫管理プログラム(UC IPM)は、地表のすぐ下に掘られる浅いトンネルでミミズや虫を捕まえていること、
そして毎日使う恒久的なトンネルはもっと深く、地表から8〜12インチ(およそ20〜30センチ)にあることを説明しています
国内の資料でも、エサ探し用の道は「一度しか使わないことが多く、行き止まりになっていることも多い」と紹介されています
モグラの通り道を、表にして並べてみます


引用元:UC IPM「Moles」、セイコーエコロジア「モグラこないで!畑におけるモグラ被害と対策」より
この表を見て、思い当たることはありませんか
私たちがガムを入れているのは、たいてい「地面が盛り上がっていて、指が入る穴」です
つまり、目に見える浅い道のほう
モグラにとってそこは、昨日ミミズを掘り当てて、もう用が済んだ道である可能性が高いんですね
だからガムは、誰にも見つけられないまま、土の中で静かに埋もれていきます



つまり私がガムを入れていた穴は、モグラにとってはもう用済みの道だったってことですか?



その可能性が高いです。ガムが手つかずのまま土に埋もれていって、モグラは別のところで元気にミミズを食べている。そういう構図なんですよ。
「ガムで死んだ」という話が消えないのはなぜか|土の中は誰にも見えない


ここまで読んで、モヤモヤしている方がいるはずです
「じゃあ、なんで『ガムで死んだ』って言う人がこんなにいるの?」
もっともな疑問です。ここを飛ばしたら、この記事は読む価値がありません
答えは、拍子抜けするほどシンプルです
土の中で起きたことは、誰にも見えないから
ガムを入れて、たまたま塚が減れば「効いた」になります。減らなければ「入れ方が悪かった」になります
どちらに転んでも、この方法は生き残ってしまうんですね
実際に「効いた」という声も、確かに存在する


まず、肯定的な声から正面から紹介します
園芸の記録サイトには、こんな体験が残っていました
「軒下花壇のモグラ穴にミカン味の小型風船ガムを4個入れたところ、約10日後、寒椿の下でふくれたモグラの死骸を見つけた。風船ガムが効いたのだろうと思いました」
引用元:みんなの趣味の園芸「モグラ退治に風船ガム」より要約
この方は、嘘をついていません
実際に、ガムを入れた。そして実際に、死骸を見ている
ただ、ここでどうしても超えられない壁があるんです
その死因がガムだったと、確かめる方法がない
モグラの寿命は数年ほどとされていて、10日のあいだに寿命や別の原因で命を落とすことも当然あります
解剖して腸の中を確認しない限り、原因を切り分けることはできないんですね
それに、この方法はネットの噂話レベルの話ではありません
Xでは、こんな投稿がまとめられていました
「農具屋さんの店頭にガムが置いてあり、店員から『よく死にますよ!』と言われた」
引用元:Togetter「農具屋さんになぜかガムが売ってて…」より要約
農具屋さんの店頭に、ガムが並んでいる
地域によっては、JAでこの方法が語られていることもあります
この状況で「試さないほうがおかしい」んですよ。あなたが情報に弱いわけでは、まったくありません
効かなかった人の声は、もっと多い


一方で、うまくいかなかった声も、同じ場所にたくさん転がっています
「これは何度か試したけど何せ地中の世界だから効果がよくわからないw」/「ウチでは効果が出ませんでした。別の方法を探します…」
引用元:posfie「実家は農家なんですが、モグラ対策に…」より
正直に言うと、この「効果がよくわからない」という一言が、今回いちばんお伝えしたい核心です
この方は、失敗したとも成功したとも言っていません
ただ「わからない」と言っている。これがもっとも正確な報告なんですね
情報が混ざっている様子は、質問サイトを見るとさらにはっきりします
同じ1本の相談スレッドの中で、こんなことが起きていました
ある回答では、地元のJAがオレンジ味のマーブルガムでの駆除をすすめていると紹介され、質問者は「ガムとは、びっくりです。早速、買いに行ってトンネルに置いてみたいと思います」とコメント。別の回答では「ペットボトル風車は私もつけているけど まー。歩いてるけどね。(消えてはいない)」と書かれている
引用元:Yahoo!知恵袋「モグラの駆除の仕方をし教えて下さい」より要約
ひとつの相談の中で、「効く」と「効いていない」が同居している
あなたが情報の迷子になっているのは、当たり前だったんです



じゃあ、効いたって言ってる人たちは嘘ついてるんですか?



嘘じゃありません。ただ、確かめようがないんです。土の中で何が起きたかは、掘り返した人にしかわかりませんから。ここが、この問題のいちばん厄介なところなんですよ。
「入れ方を工夫すれば効く」説には、どこに限界があるのか


ネットでよく語られている「効かせるコツ」は、だいたいこの3つです
- 素手で触らない(手袋やピンセットを使う)
- オレンジ味・ミカン味など、匂いの強いものを選ぶ
- 1か所ではなく、複数の穴に入れる
この工夫、実は前提そのものは正しいんです
モグラは目がほとんど見えないかわりに、嗅覚がとても発達しています
頭を動かさずに鼻先の向きだけを変えて匂いを嗅ぎ分け、左右の鼻の穴に入る匂いの強さの差から方向を判断している、という説明もあるほどです
だから「人の匂いを残さない」という工夫には、ちゃんと意味があります
問題は、その工夫で解決するのが3つのうち1つだけだということなんですね
①そもそもガムを食べ物として扱わない(食性の壁)/②口の作りがガムを噛み切る形になっていない(体の作りの壁)。この2つは、匂いをどれだけ工夫しても動きません。
さらに現実的な副作用として、甘い匂いにアリが集まるという指摘もあります
モグラは来ないのに、ガムの周りだけアリの行列ができてしまう
笑い話のようですが、実際に起きることなんですよ
もう一度お伝えします
工夫が足りなかったんじゃありません。工夫でどうにかなる範囲の外側に、原因があったんです
風車・超音波・忌避剤も同じ壁にぶつかる|次のグッズを買う前に


ここまで読んで、こう思った方は多いはずです
「ガムがダメなら、次は超音波の機械を買おうかな」
その手が財布に伸びる前に、5分だけ立ち止まってください
実は、ガム以外の民間療法も、公的機関からの評価はほとんど同じなんです
ペットボトル風車・振動グッズ|「慣れる」という壁


畑に並ぶ、色とりどりのペットボトル風車
あの光景は、日本の農村の風物詩と言ってもいいくらい定着しています
ただ、実際に試した人の声は、なかなか厳しいものでした
「風車も、音も振動もモグラには全く何の効果もありません」/地中に挿して音と振動を出す電池式の機器を試したが、翌日にはその機器の周りにトンネルがぐるぐると掘られていた
引用元:Yahoo!知恵袋「ペットボトル風車はモグラに効果はありますか?」より要約
振動を出す機械のまわりにトンネルが掘られていた
これはもう、嫌がるどころか、興味を持たれているレベルですよね
別の相談では、こんな一文もありました
「振動などやっていますが、結局居なくなりません」
引用元:Yahoo!知恵袋「モグラ退治の毒えさは、ありませんか?」より
これは害獣対策の全体に共通する話なので、覚えておいてください
一時的に嫌がることと、いなくなることは別です
音や振動は最初こそ効きます。でも、そこに毎日のエサ場があるなら、生き物は驚くほど早く慣れてしまうんですよ
忌避剤・強いにおいの薬剤|「隣に移るだけ」という壁


忌避剤(=害獣が嫌がる匂いで追い払う薬剤)については、はっきりさせておきたいことがあります
私は忌避剤を全否定しません
被害が庭の一角にとどまっている初期段階や、業者の調査を待つあいだの応急処置としては、意味のある選択肢です
ただ、期待していい効果の「上限」は知っておいたほうがいいんです
「防虫剤のような強いものをトンネルに入れると、モグラを一時的に隣へ移動させることはある」(原文:Occasionally something as strong as mothballs or ‘drain cleaner’ placed in tunnels will move your mole next door temporarily.)
引用元:Washington State University Extension「Moles」より
キーワードは「一時的に」と「隣へ」です
つまり、いなくなったのではなく、移動しただけという可能性がある
庭の東側で塚が消えて、代わりに西側で増え始めたなら、それは成功ではなく引っ越しなんですよね
もうひとつ、実用面の注意点も添えておきます
- 匂いが強い薬剤は、人の鼻にもかなりの刺激になる
- 作物のすぐそばに置くと、作物を傷めてしまうことがある
- 雨が続くと成分が流れ、効果の持続期間が読みにくい
公的機関はモグラ対策をどう評価しているのか


ここまでの話を、大学の公表資料という形で一覧にしてみます
あなたが次にお金を使う前に、必ず目を通してほしい表です


引用元:UC IPM「Moles」、Purdue University「How do I get rid of moles in my lawn?」、Washington State University Extension「Moles」から傾向を要約
パデュー大学は、防虫剤・人の髪の毛・カミソリの刃・トンネルの中のチューインガム・風車・超音波装置を並べて挙げたうえで、一言でこう切り捨てています
「これらは、まったく効きません」(原文:These just do not work.)
引用元:Purdue University「How do I get rid of moles in my lawn?」より
カリフォルニア大学のUC IPMも、忌避や威嚇のアプローチについて「これらの方法のいずれも、被害を止めたり、その場所から追い出したりすることに成功していない」と書いています
ガムだけが特別に効かないのではなく、「嫌がらせて追い出す」という発想そのものが、モグラにはうまく働かないということなんですね
ここで引用しているのはアメリカの大学の資料です。日本にいるアズマモグラやコウベモグラに、この評価が100パーセントそのまま当てはまるとは言い切れません。ただし「主食がミミズであること」「トンネルが2種類あること」という土台の部分は共通しています。だからこそ、参考にする価値は十分にあります。
では何なら効くのか|有効性が認められている手段と、その「条件」


否定ばかりが続くと、読んでいて息が詰まりますよね
ここからは「では、何が残るのか」の話をします
結論は2つです
- 捕獲器(トラップ)で捕まえる
- 物理的に入らせない(金網やトタンで遮る)
ただし、どちらにも厳しい条件がついてきます
ここを知らずに飛びつくと、また同じ「効かなかった」を繰り返すことになるんです
捕獲器(トラップ)|成否は「本道を見つけられるか」で決まる


UC IPMは、モグラ対策についてこう明言しています
「捕獲器を使う方法が、もっとも幅広く使えて、もっとも頼りになるモグラ対策である」(原文:Trapping is the most universally applicable and dependable method of mole control.)
引用元:UC IPM「Moles」より
ここまでさんざん否定されてきた中で、はっきり「頼りになる」と書かれている数少ない方法です
ただ、この方法には絶対に外せない前提があります
それが「本道に仕掛けられるかどうか」です
思い出してください。ガムが効かなかった理由の3つ目は「浅い穴は使い捨ての道だから」でした
捕獲器も、まったく同じ落とし穴にはまります
使い捨ての道に仕掛けたら、何日待っても空振りが続くだけなんですね
本道を見つける手順は、地味ですがこうなります
庭や畑にある土の山と、線のように盛り上がった部分を、しっかり踏んでならします。ここが出発点です。
ここで焦らないのがコツです。すぐに次の手を打ちたくなりますが、モグラの行動を読むための時間だと思ってください。
踏んで平らにしたのに、また盛り上がっている場所。そこが繰り返し使われている本道の可能性が高い場所です。逆に、平らなままの場所は使い捨ての道だったということになります。
ここで素手はNGです。嗅覚の鋭いモグラに人の匂いを感づかれると、そのルート自体を避けられてしまいます。


引用元:カクイチ「害獣モグラ対策【後編】モグラの生態を活かした対策法3選+α」、UC IPM「Moles」より
ここで、正直な話をします
この工程を、庭の一角だけでやるなら現実的です
でも、畑1枚ぶんや、家のまわりをぐるりと囲む広さでやろうとすると、話が変わってきます
踏んで、数日待って、見て回って、外れていたらまた踏んで、また数日待つ
これを繰り返しているうちに、あっという間にひと月が過ぎていきます
その間も、モグラは毎日ミミズを探して掘り続けているんですよね
物理的に入らせない|金網・トタンを埋める方法


もうひとつが、そもそも入らせない方法です
守りたい範囲の周囲に、金網やトタンを深さ50〜60センチほど埋めて、地下から入ってこられないようにします
モグラ用の侵入防止柵として市販されているものもあります
| 項目 | 内容 |
| メリット | 一度施工すれば効果が続く/薬剤を使わない |
| デメリット | 掘る手間と費用が大きい/範囲が広いと非現実的 |
| 向いている場所 | 菜園の一区画、花壇、芝生の一部など範囲を絞れる場所 |
| 向かない場所 | 敷地全体、傾斜地、石が多く掘りにくい土地 |
ここで大事なのは「守りたい範囲を絞る」という発想です
庭全体からモグラを追い出すのは、正直かなり難しい
でも「トマトを植えているこの3メートル四方だけは守る」なら、ぐっと現実的になるんですよ
その前に確認しておきたい、モグラと法律の関係


捕獲器の話をしたので、ここは飛ばさずに読んでください
モグラは、鳥獣保護管理法(=野生の鳥や獣を守るための法律)の枠組みが関わってくる動物です
ただし、目的によって扱いが変わる部分があります
「農業又は林業に係る被害を防止する目的に限り、ネズミ科全種及びモグラ科全種を随時捕獲することができます。」
引用元:福岡県「野生鳥獣を捕獲するには」より
ポイントは「農業又は林業に係る被害を防止する目的に限り」という条件がついていることです
では、趣味の家庭菜園や、住宅の芝生の場合はどうなるのか
ここは自治体ごとに考え方や運用が分かれる部分なので、この記事で断定するわけにはいきません
環境省の捕獲許可制度の説明によると、多くの都道府県が捕獲許可の権限の一部を市町村長に移しています
つまり、相談先はお住まいの市町村ということになります
捕獲器を買う前に、市役所や役場の鳥獣担当に電話を1本入れる。それだけで、後から慌てずに済みます



捕まえて、そのへんの山に逃がしてくればいいですよね?



リョウさん、そこがいちばん危ないところです。モグラの扱いは目的や自治体で変わりますし、放した先で別の問題が起きることもあります。動く前に、お住まいの市町村へ一本電話を入れてください。
自力で粘るか、見てもらうか|迷ったときの判断チェックリスト


ここまでで、対策の知識はひととおり手に入りました
次に必要なのは「うちの庭は、いまどの段階なのか」という判断です
ここを飛ばすと、また新しいグッズを買って、また同じ場所に戻ってきてしまうんですよね
自力で対応できる可能性が高いケース


次の条件に多く当てはまるなら、自力で粘る価値は十分にあります
- モグラ塚が庭の一角に数個だけで、範囲がはっきりしている
- 敷地がそれほど広くなく、本道を探して回れる現実的な広さ
- 再発の頻度が低い(毎年ではない、今年が初めて)
- 住宅の基礎や床下から離れた場所で起きている
- 土を掘る作業に抵抗がなく、週末に時間を取れる
この条件なら、本道を探す→捕獲器を仕掛ける→守りたい区画に金網を埋めるという流れで手が届きます
忌避剤も、応急処置としてなら十分に役割があります
専門業者に見てもらったほうが早いケース


逆に、こちらに多く当てはまるなら、いったん人の目を借りたほうが早いです
- モグラ塚が10個以上あり、どこが本道か見当もつかない
- 敷地が広く、踏んで数日待つ工程を全域でやるのが無理
- 毎年、同じ時期に同じ場所で再発している
- 住宅の基礎まわりや、床下の通気口の近くまで通路が伸びている
- すでに市販グッズに数千円〜1万円以上を使っている
- 平日に作業時間が取れず、週末も手が回らない
- 芝生や作物の被害が広がり、元に戻す費用のほうが気になり始めた
ここでひとつ、見落とされやすいことをお伝えします
「かけた時間」も、立派な費用です
3週間ガムを入れ直した労力、ホームセンターを何往復もした時間、毎朝庭を見に行っては肩を落とした気持ち
それを全部足したら、見積もりを2〜3社から取る時間より、はるかに大きいはずなんですよね



つまり、業者に頼むかどうかじゃなくて、まず現状を正しく知ることが先ってことですね?



その通りです。見てもらうことと、契約することはまったく別ですからね。まず土の中で何が起きているかを知る。判断はそのあとで大丈夫です。
土の中を見てもらうところから始めたい人へ|無料で現地調査してくれる駆除業者


この記事でずっとお伝えしてきたのは、「土の中は誰にも見えない」ということでした
だとしたら、答えはひとつしかありません
見えないなら、見た人に聞けばいいんです
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2位 24時間365日受付!全国どこでも駆けつける「シロアリ110番」
| 料金 | 1㎡あたり1,320円(税込) |
| 対応エリア | 日本全国 |
| 受付時間 | 24時間365日 |
| 見積費用 | 見積無料 (キャンセル・出張費も) |
| アフターサービス | 賠償責任保険加入 (上限3億円) |
| 保証 | 最長10年保証 |
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 (東証上場) |
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- 24時間365日受付で日本全国に対応
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3位 創業50年・施工実績25万件超!老舗の技が光る「シロアリ駆除のキャッツ」
| 料金 | 1㎡あたり880円(税込)〜 |
| 対応エリア | 東北・関東・中部 |
| 受付時間 | 9:00 ~ 18:00 |
| 見積費用 | 見積無料 |
| アフターサービス | 無料定期点検 (年1回) |
| 保証 | 5年間の再発保証 |
| 運営会社 | 株式会社キャッツ (創業50年) |
| 公式HP | 無料見積する |
- 業界最安級の1㎡あたり880円(税込)〜
- 創業50年・施工実績25万件超の老舗シロアリ専門業者
- 現地調査・見積もり完全無料&年1回の無料定期点検つき



下請けに任せない完全自社施工なので、仲介マージンがかからず高品質な施工を低価格で受けられるんです
とにかく費用を抑えたい東日本にお住まいの方には「キャッツ」が断然おすすめです
半世紀近い経験に裏打ちされた技術力で、目に見えにくいシロアリ被害も徹底的に駆除してくれます
最短即日対応も可能なので、被害が広がる前にまずは無料調査を申し込んでみましょう
エリアや敷地の広さ、被害の範囲によって、ぴったり合う業者は変わります
「どこか1社が絶対の正解」ではないので、2〜3社に同じ条件を伝えて、返ってくる答えを見比べてみてください
モグラ塚を放っておくと、庭や畑で何が起きるのか


ここで、意外に思われることをお伝えします
モグラは、あなたの野菜を食べていません
肉食なので、大根もトマトも興味の対象外なんですね
「モグラは農作物を食べません。農業被害の多くは、モグラのトンネルによって根が乾燥してしまう被害です」
引用元:鳥獣被害対策ドットコム「モグラ類の生態・被害の現状・対策」より
つまり被害は「食べられる」ことではなく、「掘られる」ことによって起きます
脅かすつもりはないので、実際に起きることだけを淡々と並べていきますね
作物の根が切れる・浮く・乾く


モグラが土の中を掘り進むとき、そこに根があれば当然ぶつかります
根が切られる、あるいは下から押し上げられて浮いてしまう
さらに、トンネルという空洞ができることで、そのまわりの土が乾きやすくなります
根が水を吸えなくなると、地上の見た目は元気なままなのに、ある日いきなり萎れます
収穫を来週に控えていた苗が、朝見たらぐったりしていた
その原因が地下50センチにあると気づくまで、時間がかかるんですよね
芝生が枯れる|塚の土が上からかぶさる


芝生の場合は、もう少し直接的です
モグラ塚として掘り出された土が、芝の上にどさっとかぶさります
光が当たらなくなった部分は、そのまま枯れてしまうんですね
特に厄介なのが、芝が休んでいる冬の時期です
この時期に掘られると、暖かくなっても再生できずに枯れたままになることがある、と指摘されています
張り替えの費用は、あとからじわじわ効いてきます
空いたトンネルを、別の生き物が使うことがある


もうひとつ、あまり語られていない話をします
モグラが掘ったトンネルを、別の生き物が通り道として使うことがある、という指摘があります
「モグラが作った穴を利用して植物食のネズミなどの小動物が侵入することで農作物が食害を受けます」
引用元:セイコーエコロジア「モグラこないで!畑におけるモグラ被害と対策」より
誤解のないように書いておきますが、「必ず他の動物が来る」わけではありません
あくまで、そういう指摘があるという話です
ただ、もし通路が住宅の基礎まわりや床下の通気口の近くまで伸びているなら、話は少し変わってきます
そのときは「庭のモグラ問題」ではなく、家まわり全体の問題として一度見てもらう価値があります



じゃあ、庭の穴だと思っていたものが、家のほうにつながっている可能性もあるってことですか?



あります。だからこそ、土の中と家まわりの両方を見られる人に一度診てもらうと早いんですよ。庭だけ見て終わりにしないのが、遠回りしないコツです。
業者に見てもらうとき、後悔しないための4つの確認ポイント


ここは、私自身の失敗から始めさせてください
昔、自宅の被害で慌てて1社だけに電話をして、言われるがまま契約したことがあります
あとから同業の知人に金額を話したら、しばらく黙ったあとで「よく払ったね」と言われました
相場のだいたい倍だったんです
あのときの私は、見積書の見方すら知らないまま、印鑑を押していたカモでしたね(笑)
同じ思いをしてほしくないので、確認すべき4つを置いておきます
①現地調査と見積もりが無料か


まず最初に、これを聞いてください
そして、電話口で言われる概算の金額は当てにしないこと
当たり前ですが、電話の相手はあなたの庭の土の中を見ていないからです
- 現地調査は無料か
- 見積書の作成は無料か
- 出張費(交通費)はかかるか
- 見積もりを見て断った場合、キャンセル料は発生するか
この4つが全部「無料」と答えてくれる業者なら、見てもらうことのリスクはゼロです
見積もり・キャンセル・出張費のすべてを無料にしている業者は、実際にあります
「見てもらう=契約する」ではないので、そこは肩の力を抜いてください
②見積書の内訳が、工程ごとに分かれているか


いちばん危ないのが「モグラ駆除一式 ◯◯円」という書き方の見積書です
この一行に、何が入っていて何が入っていないのか、読み取れませんよね
できれば、こういう形に分けてもらってください
| 工程 | 確認したいこと |
| 調査 | 被害範囲・本道の位置をどう特定したか |
| 捕獲・駆除 | 方法/設置数/期間/立ち会いの要否 |
| トンネルの処理 | 空洞の埋め戻しは含まれるか |
| 再発防止 | 遮断材の設置/環境の見直しは別料金か |
| 原状回復 | 芝や土のならしはどこまでやるか |
そして、いちばん大事な質問がこれです
「追加費用が発生するのは、どういうときですか?」
この答えを書面でもらっておけば、あとから金額が跳ね上がる事故はほとんど防げます
③再発したときの保証が、どこまで効くか


保証は、年数の数字だけを見てはいけません
見るべきは中身です
- 何が起きたら「再発」と認められるのか
- 無償で対応してもらえる範囲はどこまでか
- 保証の対象になる場所は、施工した区画だけか、敷地全体か
- 「最長◯年」の「最長」は、どんな条件で決まるのか
害獣駆除業者の中には、最長10年の保証を用意しているところや、期間を選べる再発防止保証を設けているところもあります
ただ、年数が長ければ良いという単純な話ではないんですよね
「5年だけど範囲が広い」ほうが、「10年だけど条件が厳しい」より役に立つこともあります
④2〜3社の相見積もりで「物差し」を持つ


私が相場の倍を払ってしまった原因は、たったひとつです
比べる相手がいなかった
1社だけの見積書は、高いのか安いのか判断する物差しがありません
相見積もりのコツは、同じ条件を、同じ言葉で伝えることです
敷地の広さ/モグラ塚の数/いつから続いているか/これまで試した対策/住宅の基礎からの距離。この5つをメモにして、同じ内容を各社に伝えます。条件がそろって初めて、金額の差に意味が出ます。
そして、繰り返しますが「どこか1社が全員にとってのベスト」ということはありません
対応エリアが限られる代わりに地域に強い業者もあれば、全国対応で24時間受け付けている窓口もあります
建物の構造に詳しい業者は、庭だけでなく家まわりまで含めて見てくれることが多いです
あなたの土地と被害に合うのがどこかは、実際に見てもらってから決めれば十分です
モグラとガムについて、よくある質問


ここまで読んで、まだ残っているであろう疑問にお答えします
- オレンジ味やミカン味のガムなら効くと聞きましたが?
-
味の指定が語られるのは「匂いが強いほうが誘い出せる」という考えからです。ただ、モグラが匂いで探しているのは動く生き物であって糖分ではありません。味を変えても、食べ物として扱われない・噛み切れない・その道を通らない、という3つの壁は残ります。
- 素手で触らずに入れれば効きますか?
-
人の匂いを残さない工夫自体は正しく、捕獲器を仕掛けるときにも手袋は必須です。ただ、それで解決するのは3つの理由のうち1つだけなので、ガムの結果が大きく変わることは期待しにくいのが実際のところです。
- ガムを入れた後にモグラ塚が減ったのは、効いたということですか?
-
残念ながら、それだけでは判断できません。モグラは季節や土の湿り具合によって活動する深さを変えますし、エサ場を移すこともあります。塚が減ったのは、深いところに移動しただけかもしれません。数週間後にまた増えたなら、その可能性が高いです。
- キシリトールガムのほうが効くという話は本当ですか?
-
ネット上では「キシリトールは効く」「いや効かない」の両方が語られていて、どちらも確かめようがありません。そもそもモグラがガムを食べ物として扱わないという前提が変わらない以上、種類の違いで結果が大きく変わるとは考えにくいところです。
- ガムを土に埋めたままにして問題はありませんか?
-
ガムのベースは自然に分解されにくい素材です。畑や花壇に何十個も残ったままになるのは、あまり気持ちのいい状態ではありません。甘い匂いにアリが集まるという指摘もあるので、効果が見られないなら回収しておくことをおすすめします。
- モグラは自分で捕まえてもいいのですか?
-
モグラは鳥獣保護管理法の枠組みが関わる動物で、目的によって扱いが変わります。農業や林業の被害を防ぐ目的に限って随時捕獲できるとされていますが、家庭菜園や庭の場合の運用は自治体ごとに異なります。捕獲器を買う前に、お住まいの市町村の鳥獣担当に必ず確認してください。
- 業者に頼むと高いのでは?まず何をすればいいですか?
-
いきなり契約する必要はありません。現地調査・見積もり・出張費・キャンセル料をすべて無料にしている業者もあるので、まずは無料で見てもらい、書面の見積もりを2〜3社ぶん集めるところから始めてください。金額を知ってから、断ることもできます。
まとめ:ガムを入れ直す時間を、庭を見てもらう時間に


最後に、大事なところだけもう一度まとめます
- ① 主食はミミズ。ガムは「食べ物」として扱われていない
- ② 口がとても細く、ガムを噛み切れる作りになっていない
- ③ 目に見える浅い穴は使い捨ての道で、そもそも通らない
3つとも、入れ方や味では動かせない理由でした
そして、風車も超音波も強い匂いの薬剤も、公的機関の評価はほとんど同じでした
残っているのは、捕獲器と物理的な遮断。ただし、どちらも「本道を見つけられるか」で結果が変わります
庭の一角だけ、塚が数個だけ、今年が初めて
そういう状況なら、自分の手で進める余地は十分にあります
逆に、塚が10個以上ある、毎年再発している、家の基礎の近くまで通路が伸びている。そんな状態なら、一度プロの目を借りたほうが確実に早いです
この記事でいちばんお伝えしたかったのは、これです
効かない方法を試し続けた時間が、いちばん高くつきます
ガムを買い足すお金より、毎朝庭を見に行っては肩を落とす、あの時間のほうがずっと惜しいんですよ



いいですか、モグラ対策で大事なのは「何を入れたか」じゃありません。「土の中で何が起きているかを、いつ確かめたか」です。そこさえ押さえれば、遠回りは終わります。
急いで契約する必要は、まったくありません
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断ってもいい。それが相見積もりというものですから
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最後に、次の一歩だけ置いておきます
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それでは1位の「害獣プロテック」から順番に、各社の特徴をくわしく見ていきましょう
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| 受付時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 9:00 ~ 18:00 |
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土の山がどこにもなくて、芝も畝もそのままで、なんとなく拍子抜けして家に戻る
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