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猫がデスモアを食べたらどうなる?「危険性」と「対策方法」を解説


「うちの猫がデスモアを食べたかも…」

「ネズミは駆除したいけど、猫への影響が心配…」

「もしもの時、どうすればいいの?」

このような、愛猫への深い懸念をいだいていませんか。

市販の殺鼠剤であるデスモアは、ネズミに高い効果を発揮する便利な製品です。

ですが、その強力な成分は猫にとって、命をおびやかすほどの危険性をはらんでいます 。  

しかし、ご安心ください。

本記事では、猫がデスモアを食べた場合の危険性や具体的な対処法、そして未然に防ぐ対策を詳しく解説します。

この記事を読むことで、殺鼠剤のリスクと正しい対応の全てを知ることができ、安心して愛猫との生活を守る知識が身につきます。

記事のポイント

  • デスモアの猫への致死的な危険性
  • 誤食が疑われる際の緊急対処法
  • 動物病院でおこなわれる専門治療
  • 猫に安全なネズミ対策の選択肢
目次

猫がデスモアを食べたらどうなる?「危険性について」

猫がデスモアを食べる

愛猫が殺鼠剤を口にすると、命に関わる深刻な事態をひきおこします。

その危険性は成分の作用と、症状があらわれるまでの時間にひそんでいます。

  • デスモアの危険な成分と作用
  • 猫にみられる中毒のサイン
  • 症状があらわれるまでの時間

たとえば、元気そうに見えても体内では中毒が進行している可能性があります。

それでは、具体的な危険性について、くわしく見ていきましょう。

デスモアの危険な成分と作用

デスモアプロの有効成分は、猫にきわめて危険な作用をもたらします。

この成分は、血液を固めるために必要なビタミンKのはたらきをさまたげます 。  

  • 有効成分:ジフェチアロール(第2世代抗凝固剤)
  • 作用機序:肝臓での血液凝固因子の生成を阻害
  • 結果:止血ができなくなり、全身で出血がおこる

ジフェチアロールは、従来のワルファリンの約300倍も強力な殺鼠成分です 。  

そのため、ごく少量をなめたり食べたりしただけでも、致死的な影響をおよぼすおそれがあるのです。

猫にみられる中毒のサイン

殺鼠剤による中毒症状は、内出血が原因でからだの各所にあらわれます。

初期には元気がない、食欲がないなど、気づきにくい変化からはじまります 。  

  • 歯ぐきが白くなる、青あざができる
  • 鼻血、血尿、黒い便(血便)
  • 呼吸がはやい、咳をする

症状が進行すると、肺や脳での出血により呼吸困難やけいれんをおこすこともあります 。  

このようなサインを見逃さず、少しでも様子がおかしければすぐに対応することが重要です。

症状があらわれるまでの時間

この中毒の最もおそろしい点は、症状が出るまでに時間がかかることです。

毒を摂取してから、実際に症状としてあらわれるまでには数日のタイムラグがあります。

  • 凝固因子の枯渇:摂取後24時間から64時間
  • 臨床症状の発現:通常3日から7日後
  • 危険な期間:症状がなくても体内で毒が作用している

たとえば、月曜に毒を食べても、木曜や金曜まで元気にしている場合があるのです 。  

この「静かな危険」が、飼い主の発見を遅らせ、手おくれになる最大の原因といえます。

猫がデスモアを食べてしまったときの「対処方法」

猫がデスモアを食べた対処

万が一、愛猫がデスモアを食べてしまったら、迅速で適切な行動が命を救います。

飼い主のパニックは、猫にも伝わってしまいますので、まずは冷静になることが大切です。

  • 飼い主が自宅ですべきこと
  • 動物病院でおこなわれる専門治療
  • 治療に必要な期間と回復の見込み

たとえば、自己判断で吐かせようとする行為は、かえって猫を危険にさらす可能性があります 。  

緊急時にそなえ、正しい対処法をしっかりと理解しておきましょう。

飼い主が自宅ですべきこと

猫の誤食が疑われたら、飼い主が自宅でおこなうべき最優先事項があります。

それは、迷わず、すぐに動物病院へ連絡し、指示をあおぐことです 。  

  • 殺鼠剤のパッケージを確保する
  • いつ、どのくらい食べた可能性があるか伝える
  • 自己判断で水や牛乳、食べ物を与えない

特に、製品のパッケージを持参することは、獣医師が毒の成分を特定し、最適な治療法を選ぶうえで非常に重要です 。  

自宅でできる応急処置は限られており、獣医師への正確な情報提供が何よりも大切です。

動物病院でおこなわれる専門治療

動物病院では、摂取後の時間や症状にあわせて専門的な治療をおこないます。

治療の目的は、毒素の吸収をふせぎ、失われた血液凝固機能を取りもどすことです。

  • 催吐処置・胃洗浄(摂取後1時間から4時間以内)
  • 活性炭の投与(毒素の吸着)
  • ビタミンK1製剤の投与(解毒治療)

摂取から時間がたち、すでに貧血や出血がひどい場合は、輸血や酸素吸入が必要になることもあります 。  

早期の治療開始が、その後の回復を大きく左右するのです。

治療に必要な期間と回復の見込み

回復までの道のりは、摂取した毒の量と治療開始の早さにかかっています。

予後が良い場合でも、長期間の投薬と経過観察が必要になることがほとんどです。

  • 治療期間:ビタミンK1の投与を約4週間継続
  • 検査:治療中および治療後に血液凝固検査を実施
  • 予後:症状が出る前の治療なら良好、重症化すると不良

特にデスモアプロのような第2世代の殺鼠剤は、毒素が体内に長くのこるため、根気強い治療が求められます 。  

獣医師の指示に最後までしっかりしたがい、愛猫の回復をサポートしましょう。

猫にデスモアを食べさせないための「事前対策」

猫にデスモア食べさせない対策

悲しい事故をふせぐためには、日ごろからの事前対策が何よりも重要です。

猫の好奇心や習性を理解し、危険を生活環境からとりのぞく工夫が求められます。

  • 殺鼠剤の安全な設置と保管
  • 毒を食べたネズミによる二次中毒のリスク
  • 完全室内飼育のすすめ

たとえば、殺鼠剤を置く場所をほんの少し工夫するだけで、リスクは大きく減らせます。

愛猫の安全を守るための具体的な方法を、くわしく見ていきましょう。

殺鼠剤の安全な設置と保管

もし、どうしても殺鼠剤を使用する必要がある場合は、設置と保管に最大限の注意をはらってください。

猫が絶対に近づけない、触れられない場所を選ぶのが大原則です 。  

  • 猫が入れない鍵のかかる部屋や物置に設置する
  • ペット用の保護ケース(ベイトステーション)を使用する
  • 未使用の薬剤は子供やペットの手の届かない場所に保管する

特に、台所など人が行き来する場所に置く場合は、就寝前に設置し、翌朝には必ず回収する習慣をつけましょう 。  

こうした一手間が、愛猫の命を守ることにつながります。

毒を食べたネズミによる二次中毒のリスク

殺鼠剤の危険は、直接食べることだけではありません。

毒を食べたネズミを猫が捕食し、中毒をおこす「二次中毒」のリスクがあります 。  

  • 遅効性の毒:ネズミは毒を食べても数日間生きている
  • 弱った獲物:毒で弱ったネズミは猫にとって格好の標的
  • 毒の蓄積:毒はネズミの肝臓にたまり、それを食べることで猫にうつる

デスモアは効果があらわれるまで時間がかかるため、毒をもったネズミが外を動きまわる時間が長くなります 。  

このことが、二次中毒の危険性をさらに高めているのです。

完全室内飼育のすすめ

愛猫を殺鼠剤の危険から守る、最も確実で効果的な方法は完全室内飼育です。

外に出なければ、よその家や公共の場所にしかけられた毒にふれる機会がなくなります 。  

  • 殺鼠剤の誤食リスクを遮断
  • 二次中毒(毒を食べたネズミの捕食)を防止
  • 交通事故や他の動物とのケンカ、感染症からも守れる

外の世界には、殺鼠剤以外にも多くの危険がひそんでいます。

愛猫の安全と健康を第一に考えるなら、室内での生活環境を豊かにしてあげることが最善の選択です。

猫に優しい「その他のネズミ撃退方法」

猫に大丈夫なネズミ撃退

殺鼠剤を使わずにネズミを撃退する方法は、いくつか存在します。

ペットがいるご家庭では、これらの安全な対策をまず検討することがおすすめです。

  • 超音波発生器
  • 捕獲器(粘着シート・カゴ)
  • 忌避剤(ハーブやニオイ)

ただし、どの方法にも一長一短があり、ネズミの種類や状況によっては効果が限定的なこともあります。

それぞれの特徴を理解し、ご家庭にあった方法を選びましょう。

超音波発生器

超音波発生器は、ネズミが嫌がる周波数の音を出して追い払う装置です。

コンセントにさすだけで手軽に使え、薬剤を使用しないため安全性が高いのが特徴です 。  

  • メリット:薬剤不使用で安全、設置が簡単
  • デメリット:ネズミが音に慣れることがある
  • 注意点:ハムスターなどげっ歯類のペットにはストレスになる

人間や犬、猫には聞こえない周波数ですが、効果には個体差があり、完全な駆除はむずかしい場合もあります 。  

あくまでネズミが住みにくい環境をつくるための補助的な対策と考えるのが良いでしょう。

捕獲器(粘着シート・カゴ)

粘着シートや捕獲カゴは、ネズミを物理的に捕まえるための道具です。

ネズミの通り道にしかけることで、効果的に捕獲できる可能性があります。

  • メリット:捕獲したことを確認できる、死骸の処理が比較的容易
  • デメリット:警戒心の強いネズミはかかりにくい
  • 注意点:猫が誤って粘着シートにくっついてしまう事故

もし猫がシートにくっついた場合、無理にはがすと皮膚をいためるため、食用油などで粘着力を弱めながら丁寧にはがす必要があります 。  

猫がいる場所での使用には、じゅうぶんな配慮が求められます。

忌避剤(ハーブやニオイ)

ネズミが嫌うニオイを利用して、家に寄せ付けなくする方法です。

ハッカ(ミント)やトウガラシ(カプサイシン)などの成分がよく使われます 。  

  • メリット:天然由来の成分で比較的安全
  • デメリット:効果の持続時間が短い、定期的な交換が必要
  • 注意点:嗅覚のするどい猫もニオイを嫌がることがある

忌避剤は、侵入経路となりそうな場所に置くことで予防効果が期待できます。

ただし、すでに住み着いたネズミを追い出すほどの強力な効果はのぞめないかもしれません。

家の中でネズミが出る「根本的な原因」

家の中でネズミ原因

ネズミの被害に悩まされないためには、その場しのぎの対策だけでなく、根本原因の解決が不可欠です。

ネズミが家に侵入し、住み着くのには必ず理由があります。

  • エサになるものの存在
  • 巣の材料になるものの存在
  • 家への侵入経路の存在

たとえば、食べ物のかすが落ちていたり、小さな隙間が放置されていたりしませんか。

これらの原因をひとつずつ取りのぞいていくことが、最も確実なネズミ対策となります。

エサになるものの存在

ネズミが家にひきよせられる最大の原因は、そこにエサがあるからです。

人間やペットの食べ物は、ネズミにとってごちそう以外のなにものでもありません。

  • 食品は密閉容器に入れて保管する
  • ペットフードは出しっぱなしにしない
  • 生ゴミはフタ付きのゴミ箱にすてる

キッチンや食卓を常に清潔にたもち、食べ物のかすを放置しないことが大切です 。  

ネズミにエサを与えない環境づくりを徹底しましょう。

巣の材料になるものの存在

ネズミは、暖かく安全な巣をつくるために、さまざまな材料を利用します。

家の中に巣の材料が豊富にあれば、ネズミにとってそこは絶好の繁殖場所となります。

  • ティッシュペーパーやビニール袋
  • 新聞紙やダンボール
  • 衣類やタオルなどの布類

押入れや物置などを定期的に整理整頓し、不要な紙類や布類をためこまないようにしましょう 。  

巣作りの材料をなくすことも、重要な予防策のひとつです。

家への侵入経路の存在

ネズミは、おどろくほど小さな隙間からでも家の中に侵入してきます。

わずか1.5cm、500円玉ほどの大きさの穴があれば、クマネズミは通り抜け可能です 。  

  • 壁のひび割れや配管の隙間
  • 換気扇やエアコンの導入部
  • 床下の通気口

これらの侵入経路を、金網や防鼠パテなどで物理的にふさぐことが根本的な解決策です 。  

ネズミを家に入れない対策が、すべての基本となります。

住みついたネズミを「放置するリスク」

ネズミのリスク

家の中に住み着いたネズミを放置することは、多くの危険をまねきます。

たかがネズミ1匹とあなどっていると、被害はあっという間に拡大してしまいます。

  • 健康被害のリスク
  • 経済的な被害のリスク
  • 精神的な被害のリスク

ネズミは繁殖力が非常に高く、1ペアが1年で数百匹に増えることもあるのです 。  

問題が小さいうちに、かならず対処するようにしましょう。

健康被害のリスク

ネズミは、さまざまな病原菌や寄生虫を運ぶ衛生害獣です。

その体やフン尿にふれることで、人やペットに健康被害をおよぼすおそれがあります 。  

  • サルモネラ菌などによる食中毒
  • イエダニやノミによる皮膚炎やかゆみ
  • ハンタウイルスなどによる感染症

ネズミの死骸もまた、新たな感染源や害虫の発生源となるため、放置はきわめて危険です 。  

家族と愛猫の健康を守るためにも、ネズミの存在はけっして見過ごせません。

経済的な被害のリスク

ネズミがもたらす被害は、健康面だけにとどまりません。

家の柱や家具、電気の配線をかじることで、深刻な経済的ダメージをひきおこします。

  • 食品を食べられる被害
  • 柱や壁をかじられることによる家の損傷
  • 電気コードをかじられることによる漏電や火災

特に、配線をかじられたことによる火災は、家全体をうしないかねない最悪の事態です 。  

ネズミを放置するコストは、駆除費用よりもはるかに高くなる可能性があります。

精神的な被害のリスク

ネズミの存在は、日々の生活において大きなストレスの原因となります。

特に夜行性であるため、就寝中に天井裏などを走りまわる物音に悩まされます 。  

  • 騒音による睡眠不足や不眠症
  • いつ現れるかわからないという不安感
  • ノイローゼや精神的な不調

毎日のように続く騒音と不安は、人の心を確実にむしばんでいきます 。  

安心して暮らせる穏やかな日常を取りもどすためにも、早期の駆除がのぞまれます。

ネズミ駆除はプロ業者への①無料相談②現地調査③見積依頼がおすすめ

ネズミ駆除業者おすすめ

ネズミの完全な駆除は、専門的な知識と技術がなければ非常に困難です。

特にペットがいるご家庭では、安全性を確保するためプロの業者に依頼するのが最善の選択といえます。

  • ①無料相談:まずは電話やウェブで気軽に相談
  • ②現地調査:被害状況や侵入経路を徹底的に調査
  • ③見積依頼:作業内容と料金を明確に確認

多くの業者では、現地調査や見積もりを無料でおこなっています 。  

複数の業者から話を聞き、信頼できるパートナーを見つけることが大切です。

プロに依頼するメリット

プロの駆除業者は、ネズミの生態を知りつくした専門家です。

素人では見つけられない侵入経路や巣の場所を特定し、根本的な解決をはかってくれます。

  • ペットの安全に配慮した駆除方法の提案
  • 侵入経路の確実な封鎖による再発防止
  • フンや死骸の清掃・消毒まで一貫して対応

薬剤の選定から設置方法まで、ペットへの安全を最優先に考えて作業してくれるため、安心してまかせることができます 。  

駆除後の保証がついている業者を選べば、さらに安心です 。  

業者選びのポイント

信頼できるネズミ駆除業者を選ぶためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

料金の安さだけで選ぶと、あとで追加料金が発生したり、再発したりするトラブルにつながりかねません。

  • 実績が豊富で、口コミの評価が高いか
  • 調査報告や見積もりの内容が丁寧でわかりやすいか
  • 駆除後の清掃・消毒、再発防止の保証はあるか

契約をいそがせたり、不安を過度にあおったりする業者には注意が必要です。

じっくりと比較検討し、納得のいく説明をしてくれる業者を選びましょう。

よくある質問|猫がデスモアを食べたらどうなる?について

ここでは、猫とデスモアに関するよくある質問にお答えします。

  • デスモアプロの猫への致死量は?
  • 殺鼠剤にふくまれる成分「ジフェチアロール」の猫への致死量は?
  • 野良猫が食べたらどうなる?
  • 犬が食べたらどうなる?
  • デスモアは本当に効果ある?(口コミ)
  • デスモアと「デスモアプロ」の違いは?
  • 猫に大丈夫な殺鼠剤のおすすめは?

デスモアプロの猫への致死量は?

デスモアプロの有効成分ジフェチアロールの致死量は、猫の体重1kgあたり5mgから16mgと報告されています 。  

これは非常に少ない量で、たとえば体重4kgの猫の場合、20mg程度の摂取で半数が死に至る計算になります。

  • 有効成分:ジフェチアロール
  • 猫のLD50(半数致死量):5mg/kgという報告がある
  • 結論:ごく少量でも命に関わるため、摂取量は問題ではない

デスモアプロの1包(5g)には0.125mgのジフェチアロールがふくまれています 。  

どのような量であれ、猫が口にした場合はただちに獣医師の診察を受ける必要があります。

殺鼠剤にふくまれる成分「ジフェチアロール」の猫への致死量は?

ジフェチアロールの猫に対する半数致死量(LD50)は、体重1kgあたり5mgという報告があります 。  

別の資料では、16mg/kg以上で中毒症状が出るともいわれています 。  

  • 毒性:非常に高い第2世代抗凝固剤
  • 致死量:情報源により数値に幅がある
  • 重要なこと:数値に関わらず、極めて危険な物質である

このように情報源によって数値はことなりますが、いずれにせよきわめて毒性が高い成分です。

ごく少量でも命に関わる可能性があるため、絶対に猫が口にしないよう管理が必要です。

野良猫が食べたらどうなる?

野良猫が食べても、飼い猫とまったく同じ中毒症状がおこります 。  

体内で内出血がおこり、数日かけて衰弱し、多くは人目につかない場所で死んでしまいます。

  • 症状:飼い猫と同じく、内出血による衰弱
  • 治療:受けられる機会がなく、ほぼ助からない
  • 二次被害:毒をもった死骸が他の野生動物に食べられる危険

屋外に殺鼠剤を設置することは、こうした野良猫や他の野生動物を危険にさらす行為でもあります。

二次的な生態系への影響も考慮する必要があります 。  

犬が食べたらどうなる?

犬も猫と同様に、ジフェチアロールで深刻な中毒をおこします。

犬の半数致死量(LD50)は体重1kgあたり0.56mgと報告されており、猫よりもさらに毒性に敏感です 。  

  • 感受性:猫よりも毒性の影響を受けやすい
  • 症状:猫と同様の出血症状
  • 治療:ビタミンK1の投与が中心となる

症状や治療法は猫とほぼ同じで、血液凝固不全による内出血がおこります 。  

犬を飼っているご家庭でも、殺鼠剤の使用には猫と同様の最大限の注意が求められます。

デスモアは本当に効果ある?(口コミ)

口コミをみると、効果はネズミの種類や設置環境によって大きく左右されるようです。

「置いたらすぐにネズミの気配が消えた」という肯定的な意見が多数みられます 。  

  • 効果あり:「業者が使うくらい効く」「食いつきが良い」
  • 効果なし:「全く食べない」「警戒しているようだ」
  • 注意点:「どこで死ぬかわからない」というデメリットも

一方で、「警戒心が強くてまったく食べない」という声も少なくありません 。  

ソースなどを数滴たらして食いつきを良くする工夫もあるようです 。  

デスモアと「デスモアプロ」の違いは?

主な違いは、有効成分の強さと、効果があらわれるまでの速さです 。  

デスモアプロは、より強力で、抵抗性のあるネズミにも対応しています。

  • デスモア:ワルファリンが主成分、数日間食べさせる必要あり
  • デスモアプロ:ジフェチアロールが主成分、1度食べれば効く
  • 対象:デスモアプロはスーパーラットにも有効

従来の殺鼠剤が効きにくい「スーパーラット」と呼ばれるネズミには、デスモアプロが推奨されます 。  

そのぶん、ペットへの危険性もより高いと認識すべきです。

猫に大丈夫な殺鼠剤のおすすめは?

結論からいうと、猫にとって100%安全な殺鼠剤というものは存在しません 。  

ネズミを殺すための毒は、猫をふくむ他のほ乳類にとっても有害だからです 。  

  • 殺鼠剤:程度の差はあれ、すべて猫に有害
  • 代替案:超音波、捕獲器、忌避剤など
  • 最善策:プロの駆除業者にペットへの安全対策を相談する

どうしてもネズミ対策が必要な場合は、殺鼠剤以外の方法をまず検討してください。

安全を最優先するなら、ペットがいることを伝えたうえで専門業者に相談するのが最も確実です 。  

まとめ|猫がデスモアを食べたらどうなる?「危険性」と「対策方法」を解説

猫がデスモアを食べたら
  • 危険性 デスモアプロの成分は猫に致死的で、症状は3日から7日後に現れる「静かな危険」をはらみます。
  • 対処法 誤食を疑ったら症状がなくても即、動物病院へ連絡し、殺鼠剤のパッケージを持参することが重要です。
  • 事前対策 完全室内飼育の徹底と、毒餌の厳重な管理が、直接の誤食も二次中毒もふせぐための鍵となります。
  • 代替案 猫に安全な殺鼠剤はなく、超音波や捕獲器も一長一短で、根本的な解決には原因の特定が必要です。
  • 根本原因と放置リスク ネズミのエサや巣の材料をなくし、侵入経路をふさぐことが不可欠で、放置は健康・経済被害を拡大させます。
  • プロへの相談 ペットの安全を確保しながら、ネズミを根本から確実に駆除するための、最も賢明で安心な選択肢です。


愛猫の命は、何ものにもかえがたい大切なものです。

ネズミを駆除したいという思いと、愛猫の安全を守りたいという思いのあいだで、悩むのは当然のことでしょう。

その両方をかなえるためには、専門家の知識と技術をかりることが最も確実な近道です。

多くの駆除業者が無料相談や無料調査をおこなっていますので、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

あなたと愛猫が、一日も早くネズミの不安から解放され、心おだやかな毎日を取りもどせることを願っています。






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