「最近、天井裏でカサカサと物音がする…」
「床の隅に黒い米粒のようなものが落ちている…」
「キッチンに置いた石鹸がかじられてる!」
古民家にお住まいの方で、このような経験はありませんか。
それは、ネズミが住み着いているサインかもしれません。
ネズミを放置すると、取り返しのつかない事態を招く可能性があります 。
しかし、ご安心ください。
本記事では、古民家におけるネズミの発生原因から具体的な対策、専門業者への依頼までを徹底解説します。
この記事を読むことで、ネズミ被害の全てを知ることができ、安心して快適な暮らしを取り戻すことができるようになります。
記事のポイント
- 古民家にネズミが出る3つの原因
- 自分でできる具体的なネズミ対策
- ネズミを放置する3つの危険性
- プロの駆除業者に相談するメリット
古民家に「ネズミがでる原因」

古民家にネズミが発生するのには、明確な理由があります。
ネズミが好む「侵入経路」「エサ」「巣」の3つの条件がそろいやすいのです 。
- 隙間だらけ?古民家特有の侵入経路
- ネズミを惹きつける「エサ」の存在
- 快適な「巣」を作れる環境
たとえば、現代の住宅に比べて、古民家は構造的に隙間が多くなっています。
それぞれの原因を、くわしく見ていきましょう。
隙間だらけ?古民家特有の侵入経路
ネズミはわずか1.5cmほどの隙間、つまり10円玉くらいの大きさがあれば侵入できます 。
築年数が経過した古民家は、建材の劣化や歪みで、いたる所に隙間ができやすいのです 。
- 基礎の換気口や壁のひび割れ
- エアコン配管や排水管の貫通部
- 雨戸の戸袋や屋根の隙間
たとえば、壁と柱の間にできたわずかな亀裂や、昔ながらの土台の通風孔は格好の侵入口です 。
このような場所から、ネズミは簡単に家の中へと忍び込んでしまいます。
ネズミを惹きつける「エサ」の存在
ネズミは、1日に自分の体重の約3分の1ものエサを食べる必要があります 。
そのため、食料が豊富な人間の家は、ネズミにとって最高のレストランなのです。
- 密閉されていない米や乾麺
- 置きっぱなしのペットフード
- 生ゴミや仏壇のお供え物
たとえば、袋のまま保管しているお米や小麦粉は、鋭い歯で簡単に食い破られてしまいます 。
石鹸やロウソクさえも、ネズミのエサになることがあるので注意が必要です 。
快適な「巣」を作れる環境
ネズミは暖かく、外敵から身を守れる安全な場所を好んで巣を作ります 。
古民家の天井裏や壁の中、物置などは、ネズミにとって理想的な寝床となるのです 。
- 押し入れにしまったままの新聞紙や段ボール
- 衣類やタオルなどの布きれ
- 壁の中にある断熱材
たとえば、巣の材料として、保温性の高いティッシュペーパーやビニール袋も好んで使われます 。
人の気配が少ない場所は、安心して子育てができるため、あっという間に数が増えてしまいます。
古民家の「ネズミ対策3つ」

ネズミ被害を防ぐためには、ネズミが住みにくい環境を作ることが重要です。
原因がわかれば、対策はシンプルに3つのポイントに絞られます。
- 対策①:侵入経路を徹底的にふさぐ
- 対策②:エサと巣の材料をなくす
- 対策③:忌避剤や罠で追い出す・駆除する
これらはどれか一つではなく、すべてを同時に行うことで最大の効果を発揮します。
それぞれの対策を、くわしく見ていきましょう。
対策①:侵入経路を徹底的にふさぐ
ネズミ対策で最も重要なのは、家への入り口をすべて遮断することです 。
家の中のネズミを駆除しても、新たな侵入を許せば、いたちごっこになってしまいます。
- 金網や金属たわしで埋める
- 防鼠(ぼうそ)パテで隙間をふさぐ
- かじられない素材を選ぶ
たとえば、ネズミは木材やプラスチックならかじって穴を広げるため、金属製の素材でふさぐのが鉄則です 。
壁の黒ずんだ汚れ(ラットサイン)をたよりに、侵入経路を探し出しましょう 。
対策②:エサと巣の材料をなくす
家の中にエサや巣の材料がなければ、ネズミが住み着く魅力は半減します 。
日々の少しの心がけが、ネズミを遠ざけることにつながるのです。
- 食品はフタ付きの硬い容器で保管
- 生ゴミは密閉できるゴミ箱へ
- 不要な紙類や布類は処分する
たとえば、お米や乾麺などは、プラスチック容器ではなく、ガラスや金属製の容器に入れるのが確実です 。
家の中だけでなく、家の周りも整理整頓し、ネズミの隠れ家をなくしましょう。
対策③:忌避剤や罠で追い出す・駆除する
すでに家の中にいるネズミは、積極的に追い出すか、駆除する必要があります。 ホームセンターなどでは、さまざまな種類の対策グッズが販売されています。
- 忌避剤(スプレー・設置型・くん煙タイプ)
- 捕獲器(粘着シート・かご式罠)
- 毒エサ(殺鼠剤)
たとえば、天井裏など広い空間には、煙で追い出すくん煙タイプの忌避剤が効果的です 。
ただし、これらのグッズは使い方を誤ると効果が薄れるため、注意が必要です。
古民家の「ネズミを放置する危険性」

「たかがネズミ一匹」と軽く考えていると、深刻な事態を引き起こしかねません。
ネズミを放置することは、経済的、健康的、そして精神的な被害に直結します 。
- 経済的な被害:家屋の資産価値が下がる
- 健康上の被害:病原菌やダニによるリスク
- 精神的な被害:騒音によるストレスと不眠
ネズミの繁殖力はすさまじく、1組のつがいが1年で数百匹に増えることもあるのです 。
それぞれの危険性について、くわしく見ていきましょう。
経済的な被害:家屋の資産価値が下がる
ネズミは、一生伸び続ける歯を削るために、硬いものをかじる習性があります 。
家の柱や壁、家具などが、ネズミの歯によってボロボロにされてしまうのです。
- 柱や壁をかじり家の耐久性を低下させる
- 電気配線をかじり漏電や火災を引き起こす
- 糞尿によるシミや腐食で悪臭が定着する
たとえば、ネズミが電気コードをかじったことが原因とみられる火災は、年間約1000件と推定されています 。
家の資産価値を大きく損なうだけでなく、命に関わる危険もあるのです 。
健康上の被害:病原菌やダニによるリスク
ネズミは、さまざまな病原菌や寄生虫を媒介する、きわめて不衛生な動物です 。
ネズミの体だけでなく、乾燥した糞尿が空気中に舞い、それを吸い込むことでも感染します 。
- サルモネラ菌などによる食中毒
- レプトスピラ症などの重篤な感染症
- 体に付着したイエダニによる皮膚炎
たとえば、ネズミの尿に汚染された水や土から感染するレプトスピラ症は、重症化すると命に関わります 。
特に小さなお子様や高齢者のいるご家庭では、細心の注意が必要です。
精神的な被害:騒音によるストレスと不眠
ネズミの被害で意外と深刻なのが、精神的なストレスです 。
本来安らぎの場であるはずの我が家が、恐怖と不安の空間に変わってしまいます。
- 夜中の天井裏を走り回る騒音
- いつ現れるかわからない恐怖感
- 長期化による不眠症やノイローゼ
たとえば、ネズミは夜行性のため、人々が寝静まった深夜に活動が活発になります 。
この騒音が毎晩続けば、睡眠不足から体調を崩し、ノイローゼ状態に陥ることも少なくありません 。
ネズミ駆除はプロ業者への①無料相談②現地調査③見積依頼がおすすめ

自力での対策には限界があり、時間も精神的な負担も大きいのが実情です。
確実かつ安全に問題を解決するためには、専門の駆除業者に相談するのが最善の道といえます 。
- プロに頼むメリットとは?
- 業者依頼の基本的な流れ
- 費用の相場はどのくらい?
多くの業者では、無料相談や現地調査、見積もり作成に対応しています 。
まずは気軽に現状を伝えて、専門家のアドバイスを受けることから始めましょう。
プロに頼むメリットとは?
プロの業者は、ネズミの生態を知り尽くした専門家です。
素人では見つけられない侵入経路の特定や、効果的な駆除方法を熟知しています 。
- 徹底的な駆除と確実な再発防止
- 危険な糞尿の清掃・消毒まで一任
- 時間と精神的ストレスからの解放
たとえば、ネズミの死骸や糞尿の処理は、感染症のリスクがともなう危険な作業です 。
そうした作業もすべて安全に任せられるのが、プロに依頼する大きなメリットです 。
業者依頼の基本的な流れ
専門業者への依頼は、決して難しいものではありません。
一般的には、以下のステップで進められ、依頼者が納得した上で作業が開始されます。
- ①電話やメールでの問い合わせ・無料相談
- ②専門家による無料の現地調査
- ③駆除プランと見積もりの提示
- ④駆除・防鼠工事・清掃消毒の実施
- ⑤作業後の保証・アフターケア
たとえば、現地調査では、被害状況だけでなく建物の構造まで詳しくチェックし、最適な駆除計画を立ててくれます 。
作業完了後も、最長10年などの保証期間を設けている業者もあり安心です 。
費用の相場はどのくらい?
ネズミ駆除の費用は、被害の状況や建物の広さ、作業内容によって変動します 。
そのため、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。
- 駆除作業費(追い出し・捕獲)
- 防鼠工事費(侵入口の封鎖)
- 清掃・消毒費、諸経費
たとえば、被害が限定的な場合の駆除費用は数万円からですが、家全体の完全駆除となると20万円以上かかることもあります 。
以下に一般的な費用相場をまとめましたので、参考にしてください。
建物の種類 | 費用の目安 |
戸建て | ¥30,000 – ¥200,000 |
集合住宅 | ¥30,000 – ¥150,000 |
店舗 | ¥100,000 – ¥500,000 |
多くの業者では、現地調査と見積もりは無料で行っています 。
よくある質問|古民家のネズミ対策について

ここでは、古民家のネズミ対策に関してよく寄せられる質問にお答えします。
- ネズミが出る家は縁起が良いって本当?
- 家にネズミが出たら終わり?
- ネズミが出る家の特徴は?
- 自力で家からネズミを追い出す方法は?
- 庭にいるネズミの対策方法は?(屋外)
ネズミが出る家は縁起が良いって本当?
「縁起が良い」という言い伝えはありますが、現代では害獣と考えるのが現実的です。
昔は、大黒様の使いや子孫繁栄の象徴とされ、大切にされてきた側面もあります 。
- 大黒様の使い(富の象徴)
- 子だくさん(子孫繁栄の象徴)
- 災害を予知する能力
しかし、現代の家屋では衛生面や経済面で深刻な被害をもたらす存在です 。
昔の言い伝えと、現代における被害のリスクは、分けて考える必要があります。
家にネズミが出たら終わり?
終わりではありませんが、被害が深刻化する「始まり」のサインと捉えるべきです。 ネズミは繁殖力が非常に強く、1匹見かけたら実際には数十匹いる可能性があります 。
- 驚異的な繁殖力であっという間に増える
- 家屋への被害が日に日に拡大する
- 家族の健康被害リスクが高まる
たとえば、1組のつがいが1年後には数百匹にまで増えるという計算もあるほどです 。
そのため、1匹でも見かけたら、被害を最小限に抑えるため早期の対策がカギとなります。
ネズミが出る家の特徴は?
「侵入口」「エサ」「巣の材料」の3つの条件がそろっている家です 。
特に築年数が古く、隙間の多い古民家は、これらの条件を満たしやすい傾向にあります 。
- 1.5cm以上の隙間や穴がある
- 食品や生ゴミが放置されている
- 段ボールや古着が片付いていない
たとえば、壁のひび割れやエアコンの配管周りの隙間は、格好の侵入経路になります 。
家の中と外の整理整頓を心がけることが、最も基本的な予防策といえるでしょう。
自力で家からネズミを追い出す方法は?
自力でネズミを追い出すには、複数の対策を組み合わせることが基本です。
ただし、古民家では完全な駆除は非常に難しいのが実情です。
- エサや巣材を徹底的に片付ける
- 忌避剤や超音波で居心地を悪くする
- 粘着シートや捕獲器を通り道に設置
たとえば、ハッカ油を染み込ませた布を置いたり、くん煙剤を焚いたりして、ネズミが嫌う臭いを充満させる方法があります 。
しかし、これらは一時的な対策であり、侵入経路が塞がれていない限り、すぐに再発する可能性が高いです 。
庭にいるネズミの対策方法は?(屋外)
家の外、特に庭にネズミがいる場合、家への侵入は時間の問題です。
庭をネズミにとって居心地の悪い場所に変えることが、屋内への侵入を防ぎます。
- 雑草を刈り、落ち葉を掃除する
- 不要な植木鉢や廃材を片付ける
- ネズミが嫌う植物を植える
たとえば、ミントやハッカ、ニンニク、サルビアなどはネズミが嫌う香りを放つため、庭に植えることで忌避効果が期待できます 。
ただし、手入れをしないと、かえってネズミの隠れ家になってしまうので注意が必要です 。
まとめ|放置すると危険!古民家の「ネズミ対策」を徹底解説

この記事では、古民家におけるネズミ対策について、その原因から具体的な方法までを解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ネズミの原因:古民家は「隙間」「エサ」「巣」の3条件がそろいやすく、ネズミにとって絶好の環境である。
- ネズミ対策:対策の基本は「侵入口をふさぐ」「エサをなくす」「巣を作らせない」の3つを徹底すること。
- 放置する危険性:放置すれば、火災や感染症、精神的ストレスなど、経済・健康・精神面に深刻な被害をもたらす。
- プロへの依頼:自力での完全駆除は難しく、確実で安全な解決のためには専門業者への無料相談がおすすめ。
ネズミの気配を感じながらの生活は、想像以上に大きなストレスです。
「もしかして…」という不安を抱え続けるよりも、専門家に相談して一日も早く安心できる日常を取り戻しませんか。
多くの駆除業者では、無料の現地調査や見積もりに対応しており、あなたの家の状況に合わせた最適な解決策を提案してくれます。
勇気を出して一歩踏み出すことが、あなたとご家族の健康、そして大切な住まいを守るための最も確実な方法です。