「夜中に壁からカリカリ音がして眠れない」
「何の音かわからなくて不気味…」
「もしかして、なにかいるの?」
と、不安になっていませんか。
その音の正体は、お家にネズミが潜んでいるサインかもしれません。
ですが、ただの物音だと油断して放置すると、被害はどんどん大きくなります。
しかし、ご安心ください。
本記事では、壁の中のカリカリ音の正体から原因、そして具体的な対策までをくわしく解説します。
この記事を読むことで、音の正体と対処法のすべてを知ることができ、安心して対策ができるようになります。
記事のポイント
- カリカリ音の正体はネズミの可能性大
- 放置は健康や家屋に深刻なリスク
- 原因は家の隙間とエサの存在
- 確実な対策は専門業者への相談
壁の中のカリカリ音の「正体」
壁の中から聞こえるカリカリという音の正体は「ネズミ」の可能性がとても高いです。
ですが、ネズミ以外の動物や、家そのものが原因で音が発生することもあります。
- 一軒家の場合
- 夜中の場合
- 冬の場合
- 夏の場合
たとえば、音が聞こえる場所が天井なのか床下なのかで、ひそむ動物の種類をあるていど推測できます。
状況ごとの正体について、くわしく見ていきましょう。
一軒家の場合(壁の中のカリカリ音の正体)
一軒家でカリカリ音がする場合、主に3種類の「イエネズミ」が原因と考えられます。
どの種類のネズミがひそんでいるかは、家の中の侵入場所によってことなります。
- 天井裏のクマネズミ
- 壁の中のハツカネズミ
- 床下のドブネズミ
たとえば、クマネズミは高い場所を好み、体長17cmから21cmほどと大型です。
一方で、ドブネズミは湿った床下を好み、体長18cmから28cmほどとさらに大きくなります。
夜中の場合(壁の中のカリカリ音の正体)
もしカリカリ音が主に夜中に聞こえるなら、夜行性の動物が原因でまちがいないでしょう。
ネズミをはじめとする多くの害獣は、人が寝しずまった夜間に活発に動きまわります。
- ネズミの活動時間
- ハクビシンやイタチの物音
- 家鳴りとの違い
とくにネズミは日没後の約1時間と、夜明け前の約1時間に最も活動的になるのです。
そのため、静かな夜には「カリカリ」という歯をけずる音がはっきりと聞こえてきます。
冬の場合(壁の中のカリカリ音の正体)
冬になると壁の中からカリカリ音が聞こえはじめるのは、めずらしいことではありません。
ネズミは寒さにとても弱く、冬をこすために暖かい家の中へ侵入してくるのです。
- 暖を求めて屋内に侵入
- 断熱材を巣の材料にする
- 近所の工事もきっかけに
たとえば、外の気温が10℃以下になるとネズミの動きはにぶくなります。
壁の中にある断熱材は暖かく、巣の材料にもなるため絶好のすみかになるのです。
夏の場合(壁の中のカリカリ音の正体)
冬に多いカリカリ音ですが、夏に聞こえてくる場合ももちろんあります。
夏の場合はネズミなどの害獣だけでなく、家自体が原因の可能性も考えられます。
- ネズミやコウモリの活動
- シロアリなど害虫の可能性
- 建材の膨張による家鳴り
たとえば、夏の高い湿度や温度によって、家の木材がふくらんで「パキッ」と音をたてることがあります。
また、冬眠からさめたコウモリが活動をはじめ、その物音が聞こえることもあります。
壁の中のカリカリ音の「正体を確かめる方法」
カリカリ音に気づいたら、次は正体を確かめるためのしょうこ探しが重要です。
ネズミなどの害獣がのこした「ラットサイン」と呼ばれる痕跡を探してみましょう。
- ラットサイン①:フンや足跡
- ラットサイン②:柱や壁のかじり跡
- ラットサイン③:壁や隅の黒い汚れ
たとえば、怪しい場所に小麦粉をうすくまいておくと、翌朝に足跡がついて侵入経路がわかることがあります。
それぞれのラットサインについて、確認方法を解説します。
ラットサイン①:フンや足跡
ネズミがいる場合、黒くて小さなフンが落ちていることがよくあります。
フンの大きさや形で、ひそんでいるネズミの種類まで特定できるのです。
- クマネズミのフン:6mm~10mmで細長い
- ドブネズミのフン:10mm~20mmで丸みがある
- ハツカネズミのフン:4mm~7mmで両端がとがっている
たとえば、天井裏で音がして、そこで細長いフンを見つけたらクマネズミの可能性が高いです。
フンは病原菌のかたまりなので、見つけてもぜったいに素手でさわらないでください。
ラットサイン②:柱や壁のかじり跡
「カリカリ」という音は、ネズミが何かをかじっている音です。
そのため、家の柱や壁、家具などに新しいかじり跡がないか確認しましょう。
- 柱や壁の木材
- 家具や段ボール
- 電気の配線やガス管
ネズミの歯は一生伸びつづけるため、硬いものをかじって常にけずる必要があります。
もし配線コードをかじられると、火災の原因にもなりかねず、たいへん危険です。
ラットサイン③:壁や隅の黒い汚れ
ネズミは何度も同じ道を通って移動する習性があります。
ネズミの体についた脂や汚れが壁にこすりつけられ、黒い汚れとして残ります。
- 壁際や部屋の隅
- 天井の配管まわり
- 侵入口となりそうな穴の周辺
この黒っぽい汚れは「ラブサイン」とも呼ばれ、ネズミの通り道を示す重要なしょうこです。
日に日に汚れがこくなっている場合、ネズミが活発に活動しているサインといえます。
壁の中のカリカリ音の「根本的な原因」
カリカリ音はあくまで症状であり、本当の原因はあなたの家がネズミをひきつけていることにあります。
ネズミが家に侵入する理由は、主に「すみか」と「エサ」をさがしているからです。
- 原因①:わずか1.5cmの侵入経路
- 原因②:ネズミを惹きつけるエサと巣材
- 原因③:周辺環境の変化
たとえば、ネズミは1.5cmほどのわずかな隙間があれば、かんたんに家の中へ入れてしまいます。
根本的な原因を知ることが、確実な対策への第一歩となります。
原因①:わずか1.5cmの侵入経路
お家にネズミが侵入できるような隙間があることが、いちばんの根本原因です。
大人のネズミでも、体の柔軟性をいかして信じられないほど小さな隙間から入ってきます。
- エアコン配管の穴
- 換気扇や通気口
- 壁のひび割れや基礎の隙間
たとえば、キッチンや浴室の配管が壁をつらぬく部分には、よく隙間ができています。
こうした侵入経路をすべて見つけてふさぐことが、ネズミ対策の基本となります。
原因②:ネずみを惹きつけるエサと巣材
家の中にネズミのエサとなる食べものや、巣の材料になるものがあると大変危険です。
食べ物のニオイをかぎつけて、ネズミがよってきてしまうからです。
- 放置された食材や生ゴミ
- 巣の材料になる段ボールや新聞紙
- 衣類やタオルなどの布製品
たとえば、食べ物はかならずフタつきの容器や冷蔵庫で保管することが大切です。
また、巣の材料にされやすいティッシュや布類も、密閉できるケースにしまいましょう。
原因③:周辺環境の変化
あなたの家だけでなく、まわりの環境の変化がネズミ侵入のきっかけになることもあります。
とくに、近所での工事や解体作業には注意が必要です。
- 近隣の建物の解体工事
- 近くの飲食店やコンビニ
- 河川や緑地などの自然環境
たとえば、工事の騒音や振動におどろいたネズミが、すみかを追われてあなたの家にひなんしてきます。
もともとネズミが住みやすい環境が近くにある場合、よりいっそうの注意が必要なのです。
壁の中のカリカリ音を「放置するリスク」
壁の中から聞こえるカリカリ音は、はじめは小さなわずらわしさに感じるかもしれません。
ですが、その警告サインをむしすると、深刻で高額な被害につながるおそれがあります。
- リスク①:ダニや病原菌による健康被害
- リスク②:配線をかじられ火災の原因に
- リスク③:驚異的な繁殖力で被害が拡大
たとえば、ネズミがかじった電気配線がショートし、火事を引きおこす危険性は見えません。
放置することで発生するおそろしいリスクを、ひとつずつ見ていきましょう。
リスク①:ダニや病原菌による健康被害
ネズミの体やフン尿には、たくさんの病原菌やダニがひそんでいます。
知らないうちに健康被害にあうリスクがあり、とても危険です。
- サルモネラ菌による食中毒
- イエダニによる皮膚炎やかゆみ
- フンや尿によるアレルギー症状
たとえば、ネズミが運ぶレプトスピラ菌に感染すると、発熱や腎障害をおこすこともあります。
とくに小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、ぜったいに放置してはいけません。
リスク②:配線をかじられ火災の原因に
ネズミは歯をけずるために、壁の中にある電気配線やガス管までかじってしまいます。
目に見えない場所でおこるため、気づいたときには手おくれになっているかもしれません。
- 電気配線をかじり漏電・火災
- ガスホースをかじりガス漏れ
- 家の柱や断熱材の損傷
たとえば、かじられた配線から火花がちり、壁の中のホコリなどに引火するケースがあります。
カリカリという音は、こうした命にかかわる危険がせまっているサインかもしれないのです。
リスク③:驚異的な繁殖力で被害が拡大
ネズミの繁殖力は非常に高く、1匹でも見つけたらあっという間に増えてしまいます。
放置すればするほど、被害はネズミ算式にふくれあがっていくのです。
- わずか3ヶ月で5~9匹を出産
- 生まれた子ネズミもすぐに繁殖可能
- 数が増えるほど駆除が困難に
たとえば、たった一組のつがいが、1年間で数百匹にまで増える可能性もあります。
被害が小さいうちに、すみやかに対処することがなによりも重要です。
壁の中のカリカリ音の「対策方法」
壁の中に害獣がいるとわかったら、すぐにでも対策を始める必要があります。
対策には、自分でできることと、専門の業者でなければ難しいことがあります。
- 対策①:自分でできる応急処置
- 対策②:侵入経路の封鎖
- 対策③:プロの駆除業者に依頼する
たとえば、市販の忌避剤を使うことはできますが、壁の中にいるネズミには届きにくいです。
効果的な対策のステップを、順番に見ていきましょう。
対策①:自分でできる応急処置
まずは、ネズミがこれ以上住みつきたくない環境をつくることが大切です。
エサや巣の材料をなくすことで、ネズミの活動をおさえることができます。
- 食べ物を密閉容器で保管する
- 生ゴミはフタつきのゴミ箱へ
- 段ボールや古新聞を放置しない
たとえば、ネズミが嫌うハッカやミントのニオイがする忌避剤を置くのも一つの手です。
ただし、これらはあくまで一時的な対策であり、根本的な解決にはなりません。
対策②:侵入経路の封鎖
ネズミの被害を完全になくすには、侵入経路をすべてふさぐことが不可欠です。
家中の隙間を徹底的にチェックし、物理的に入れなくする必要があります。
- 金網や防鼠パテで隙間を埋める
- 換気口に目の細かいフィルターを設置
- 配管まわりの穴をしっかりふさぐ
たとえば、1.5cmほどの隙間でも、ネズミは侵入できてしまいます。
プロでなければすべての侵入経路を見つけるのはむずかしく、再発の原因になります。
対策③:プロの駆除業者に依頼する
壁の中にひそむネズミを、自力で完全に駆除するのはきわめて困難です。
安全かつ確実に問題を解決するためには、専門の駆除業者への依頼が最善の選択です。
- 専門知識で害獣の種類を特定
- 壁の中など手の届かない場所も駆除
- 清掃や消毒で衛生面も安心
たとえば、業者は専用の機材を使い、素人では見つけられない侵入経路まで特定してくれます。
再発防止の保証がついている業者を選べば、長期的な安心も手に入ります。
ネズミ駆除はプロ業者への①無料相談②現地調査③見積依頼がおすすめ
壁の中のネズミを根本から解決するには、プロの力をかりるのがいちばんの近道です。
多くの信頼できる駆除業者は、無料での現地調査や見積もりに対応しています。
- 駆除業者に依頼するメリット
- 信頼できる駆除業者の選び方
- ネズミ駆除の費用相場
たとえば、専門家は正確な被害状況をはあくし、最適な駆除プランを提案してくれます。
業者選びで失敗しないためのポイントを見ていきましょう。
駆除業者に依頼するメリット
自分で対策するのにくらべ、専門業者に依頼することには多くのメリットがあります。
時間や労力を節約できるだけでなく、なによりも安全で確実です。
- 正確な原因特定と駆除
- 再発防止策の徹底
- 長期的な保証による安心感
たとえば、ネズミの死がいやフン尿の処理には感染症のリスクがともないます。
業者はそうした危険な作業もふくめ、すべてを安全に行ってくれるのです。
信頼できる駆除業者の選び方
安心してまかせられる、良い駆除業者を選ぶためにはいくつかのポイントがあります。
料金の安さだけで選ばず、サービス内容をしっかり確認しましょう。
- 現地調査と見積もりが無料か
- 作業内容や料金の説明がていねいか
- 駆除後の再発保証があるか
たとえば、見積もり以上の追加料金を請求しないことを明記している業者は信頼できます。
かならず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。
ネズミ駆除の費用相場
ネズミ駆除の費用は、被害の大きさや建物の広さによって大きくかわります。
料金相場を知っておくことで、高額な請求をふせぐことができます。
- 一部駆除:1万円~5万円
- 家全体の駆除:5万円~20万円
- 店舗や大規模な場合:10万円~50万円
たとえば、「9,800円から」とうたう広告もありますが、完全な駆除には追加費用がかかることがほとんどです。
まずは無料見積もりを依頼し、作業内容と総額をはっきりとさせましょう。
よくある質問|壁の中のカリカリ音について【冬・夏・夜中・一軒家】
- マンションで壁の中からのカリカリ音の正体は?
- アパートで壁の中からのカリカリ音の正体は?
- ドンと壁から音がする原因は?
- 夜中のガリガリ音の正体は?
マンションで壁の中からのカリカリ音の正体は?
マンションの場合もネズミの可能性が高いですが、他の原因も考えられます。
ネズミは配管や壁をつたって、他の部屋から移動してくることがあります。
- 配管を伝って移動するネズミ
- 建物の構造的な音(家鳴り)
- ウォーターハンマー現象
原因が自分の部屋にあるとはかぎらないため、まずは管理会社や大家さんに相談するのがよいでしょう。
建物全体での調査や対策が必要になるケースもあります。
アパートで壁の中からのカリカリ音の正体は?
アパートでのカリカリ音も、ネズミが主な原因としてうたがわれます。
木造や軽量鉄骨造のアパートは、とくに音がひびきやすい構造です。
- 隣の部屋からの生活音
- 建材の伸縮による音
- 壁の薄さが原因の場合も
害獣をうたがう前に、隣人の活動や家電製品の音ではないかも考えてみましょう。
マンションと同様に、まずは管理会社や大家さんへ報告することが重要です。
ドンと壁から音がする原因は?
「ドン」という大きな衝撃音は、ネズミではなく配管や建物の構造が原因のことが多いです。
もっとも一般的な原因は、「ウォーターハンマー現象」と呼ばれるものです。
- ウォーターハンマー現象
- 建材の急な収縮
- ハクビシンなど大型動物の可能性
ウォーターハンマーは、水道の蛇口を急にしめたときに配管内の水圧が急変し、壁をたたく音です。
放置すると配管をいためることもあるため、水道業者や管理会社に点検を依頼しましょう。
夜中のガリガリ音の正体は?
「ガリガリ」という、より硬くあら々しい音は、ネズミが非常に硬いものをかじっているサインです。
ネズミが伸びつづける自分の歯をけずるために、必死になっている音といえます。
- ネズミが歯を削る音
- 木材や配管、時には金属をかじっている
- 他の動物は出さない特徴的な音
ネズミの前歯は1年で10cmも伸びるため、柱や配管をかじって長さを調整するのです。
この音はネズミ被害が深刻化しているしょうこであり、早急な対策が求められます。
まとめ|壁の中の「カリカリ音」の正体は?原因と対策も解説【冬・夏・夜中・一軒家】
- カリカリ音の正体:主にネズミだが、他の動物や家鳴りの可能性もある。場所や時間帯で推測可能。
- 正体を確かめる方法:フン、かじり跡、黒い汚れなどの「ラットサイン」を探すことが重要。
- 根本的な原因:家の隙間からの侵入と、エサや巣材の存在がネズミを呼び寄せる。
- 放置するリスク:健康被害、火災、家屋の損傷など、見えない場所で被害が拡大する。
- 対策:侵入経路の封鎖が基本。壁の中など自力での完全駆除は難しく、専門家への相談が確実。
- 業者への相談:無料相談・見積もりを活用し、再発保証のある信頼できる業者を選ぶことが安心に繋がる。
壁の中から聞こえる不気味な音は、あなたとご家族の平穏な毎日をおびやかす、重要な警告です。
その音を放置することは、健康や安全、そして大切な住まいを危険にさらすことにつながります。
「でも、何から手をつけていいかわからない」と不安に思うかもしれません。
そんなときこそ、第一歩として専門家による無料の現地調査と見積もりを依頼してみませんか。
リスクなく家の状態を正確に知ることで、あなたは確かな安心を取り戻すことができるはずです。